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今回はNo.13 スターウォーズ模型の世界の岸本さんからご紹介の、 同じくユースホステル部所属、昭和59年商学部卒の多賀慶一朗さんです。 ============================================= [NO.16] 多賀 慶一朗(たが けいいちろう) テーマ:「脱サラ焼肉物語」 昭和58年商学部卒(ユースホステル部)の多賀慶一朗と申します。 50才目前に永年の会社員生活に終止符を打ち、 8年前に調布つつじヶ丘で焼肉店を始めました。 卒業して東京の広告代理店に入社、当初マーケティング部に配属され コミュニケーションの基礎を教わり、29才で外資系に転職、 アメリカのブランディングを学びました。 その頃はユニークで話題ある広告を作り、 テレビや新聞に大量出稿すれば商品がヒットし 企業ブランドも向上するという時代でした。 が、時は変わりデジタルの普及と共にブランド力より 消費者が価格を比較し商品が売れる、 つまりブランドイメージの広告だけでは思うように モノが売れない時代になってきました。 そんな過渡期に提案していたのは、パレートの法則(8:2の法則)を 実践する企画でした。 これはお客様全体の2割の優良顧客が、 その商品の売上の8割を占める という20世紀初めの理論(他にも人事とかいろいろな分野で適応されます)で、 実際そんな熱い想いをもつ顧客は競合商品より多少価格が高くても、 自分の愛する商品を買って満足してくれるという法則です。 提案していたのは、商品の優良顧客を探し出し、囲い込み、 さらに一般のお客様を将来的に優良顧客に格上げしていく、 という長期プロモーションでした。 当時優良顧客がどこの誰なのかを探し出すことは大変困難で、 ようやく見つけ出せても熱い想いをもってもらう囲い込み戦略は、 長いスパンと莫大な経費がかかるため、なかなか採用に至らず、 私がクライアントの宣伝部長や経営企画部長やったらなぁ、 なんていうジレンマの日々でした。 そんなある日、住み慣れた街のとある焼肉店が閉店するという話を耳にし、 食べ歩きや調理が好きで釣りにハマっていた私は、 「いつか飲食の仕事もしてみたい」とおぼろげに夢みてたことを 走馬灯のように思い出し、気づけば焼肉店主になろうと 辞表を出していたのです、49才と2か月目でした。 そして2か月後には退職、その間も休日には開店準備始め すべてが初体験だらけのスタートです。 お店の居抜き交渉、契約、屋号の決定、調理師を探し、内装業者を探し、 仕入れはどうするか、厨房機器や食器、開店時の広告… とにかく山ほど課題はあれども、一刻も早い開店をしたいと、 休む暇なく4か月後にはなんとか開店できました。 今から振り返ると、この街で自分はどんなお客様に対して どんなお店を展開したいのか という肝心なコンセプトがすっかり抜けていた気がします。 開店直後は友人知人がお祝いに駆け付けてくれて盛況でしたが、 あれよあれよとガランとなり、 さらに些細なことで調理師と別れる始末、 当時私は一切調理に関わっていなかったので、やむなくお店は一時閉店・・・ 飲食業界に経験も技術もない自分と家族だけが取り残されてしまいました。 ただ立ち止まるわけはいかないので、腹を括り 今度は自分が調理師になるしかない、と精肉店に頭を下げ 肉のさばき方をゼロから教えてもらい、 ネットがあまり普及してなかったので、いろんな専門書を買って読み漁り、 閉店中の店で試作試作の繰り返し。 約一か月でなんとかなりそう、と再開店までこぎつけました。 後々聞いた話では「やっぱり脱サラの素人はもたなかったね」と もっぱらの噂だったらしいです。 が、再開店してもすぐにお客様にご来店いただくなんてことはなく、 ヒマな営業中も専門書を読み、肉屋さんにこんな肉を探してほしい、 こんなメニューはどうかなど思案六法の連日。 徐々に満足いくレベルに近づいてきた頃から、お客様が増え始め、 なじみのご常連もでき、なんとか軌道に乗り始めたのは 開店して1年が経っていました。 ところがその年3月に東日本大震災。 現地の牧場が大きな打撃を受けて牛肉全体が高騰、 さらに5月には某焼肉店でユッケ事件があり、 売れ筋のユッケやレバ刺しが販売禁止になったり、と 最大の苦難がありましたが、なんとかお客様のおかげで 乗り越えることもできました。 そこで思い起こすのは、“あの”企画です。 たしかに一部の熱心なファンのお客様が定期的にご来店いただくようになり、 知人に美味しいよ、と紹介してくれたり、 またその知人から新しいお客様に来ていただいたり。 お客様全体からすればほんの一部ですが、 お店の優良顧客を超えたアンバサダーとしてのお客様ができたことが 大きな屋台骨になっています。 昔プレゼンしたことは、決して机上の空論ではなかったな、と(笑) 小さな飲食店でも新規のお客様を増やすため広く浅くネット広告や フリーペーパーに手を付けてしまいがちです。 かつて私もそうでした。 実はそれよりも大切で効果的なことは、 すでにファンのお客様により満足してもらうことで お店に対する想いをさらに熱くなってもらい、 結果口コミが拡大しお客様がさらに増え、 お店は繁盛していくという、 当たり前のようでなかなか難しいことを実践することだと体験しました。 (常連さんだけを特別サービスするということではありません、広告はもっと簡単ですが) ウチはたまたま小さい焼肉店ということもあり、 味はもとよりお食事中にお客様といろんなお話をしたり、 たまには一緒に飲んだりして美味しく楽しい焼肉店だと、 評判を得るようになってきました。 未だに山あり谷あり、店を辞めるまでサービスやメニュー開発の連続で それも楽しいのですが、なによりもお客様との出会いは本当に嬉しく、楽しい。 サラリーマン時代では実感しなかった新たな喜びを感じている日々です。 焼肉ほれぼれ(調布つつじヶ丘) http://www.horebore.jp/ プロフィール: 多賀 慶一朗(たが けいいちろう) 1984年商学部卒 ユースホステル部 前職 株式会社マッキャンエリクソン 現在 焼肉ほれぼれ店主 Facebook プロフィール https://www.facebook.com/taga.keiichiro ============================================= リレーマガジンは、皆様からの感想および投稿をお待ちしています。 参加・投稿: https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=JqOXzHSEvle あるいはこのリレーマガジンに返信してご連絡ください。 リレーマガジンバックナンバー https://tokyoyukokai.weebly.com/relaymagazine リレーマガジンで、全国、世界中に広がっている市大同窓生の 活躍をご紹介していきたいと思いますので、引き続きご協力 下さいますようお願いします。 リレーマガジンでご紹介した小川さんの会社のクラフトビール工場見学も 開催します。 ●第1回 ライナ・クラフトビールカンパニービール工場見学 \1,000- 日時: 2018年10月15日(月)15:00- 浅草橋 クラフトビールカンパニービール工場前集合 東京都台東区浅草橋4-7-3 くわしくはこちら https://tokyoyukokai.weebly.com/news/craftbeercompany01 出欠連絡フォーム: https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=Evqrhpm ------------------------------------ 大阪市立大学全学同窓会東京支部「東京有恒会」 https://tokyoyukokai.weebly.com/ http://tokyo.ocu-yukokai.com (旧) 東京有恒会Facebookグループ https://www.facebook.com/groups/OCU.tokyoyukokai/ Facebookへのログイン(ご参加)が必要です。 ------------------------------------ 配信解除URL http://1lejend.com/d.php?t=###tourokuid###&m=###mail### ------------------------------------ 大阪市立大学全学同窓会東京支部「東京有恒会」事務局 担当:こんま [email protected]
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